宅配食を使う
宅配食の価値は「おいしさ」より「計算しなくてよいこと」にあります。
なぜ計算の外部化が効くか
家庭で制限食を作る場合、毎食こうなります。
食品の成分を調べる → 使う量を計る → 調味料の量を計る → 合計を計算する → 1日の枠に収まるか確認する
これを1日3回、365日。専門知識があっても負担が大きい作業です。
宅配の制限食は、この計算が終わった状態で届きます。温めるだけで、成分が指示の範囲に収まっている。つまり、買っているのは食事ではなく、計算と時間です。
だから比べるべきは「1食いくらか」ではなく、「その金額で、どれだけの工程が消えるか」になります。
選ぶときの確認項目
この6つを確認する
①どの制限に対応しているか。塩分/たんぱく質/カロリー/糖質/カリウム/リン。主治医の指示と一致しているか。
②各成分の数値が明記されているか。1食あたりの数値が公開されていること。これがないと確認できません。
③管理栄養士が監修しているか。
④1食あたりの価格と、送料。送料込みで比べる。
⑤冷凍か冷蔵か。保存期間。冷凍は保存が利きますが、冷凍庫の容量が要ります。
⑥定期購入の条件。回数の縛り、休止・解約の方法。
①が最重要です。「腎臓病食」と書かれていても、たんぱく質の水準は製品によって違います。指示された量に合うかを確認してください。
⑤も実務的です。1回に届く食数が多い場合、一般的な冷蔵庫の冷凍室には入りきりません。この点で挫折することがあります。
冷凍庫のレンタル料金を確認する
家庭・法人どちらも対応。設置条件をご確認ください。
- 管理栄養士監修の製品があります
- 掲載内容は各社公式サイトの公表値です
- 制限の内容は主治医の指示に従ってください
全部を置き換えなくてよい
3食すべてを宅配にする必要はありません。負担が大きいところだけ置き換えるのが現実的です。
組み方の例:
・夕食だけ宅配。疲れて最も崩れやすい食事を確実にする
・平日の昼だけ宅配。外食になりがちな昼を管理する
・週の半分だけ宅配。費用を抑えつつ、作れない日をカバー
・常備として数食だけ置く。「作れない日」の保険
最後の使い方が最も費用対効果が高い場合があります。崩れる日をなくすためだけに使うという考え方です。
また、制限がそこまで厳しくない場合は、一般的な冷凍宅配食で「作らない日」を作るだけでも管理は安定します。→ 冷凍宅配食の使い方
つくりおきのメニューと価格を確認する
成分・配送エリアは公式サイトでご確認ください。
- 管理栄養士監修の製品があります
- 掲載内容は各社公式サイトの公表値です
- 制限の内容は主治医の指示に従ってください
注意点
・指示された制限と合っているか、必ず確認してから始める。自己判断で制限食に切り替えないでください
・制限しすぎも問題になります。特にたんぱく質は、減らしすぎると筋肉量が落ち、別の問題が起きます
・飲み込みに不安がある場合は、食形態の指示を確認する → 嚥下対応の宅配食
・体重が減り続ける場合は受診してください。制限が強すぎる可能性があります
・宅配食は治療ではありません。薬や受診の代わりにはなりません
最後の点を強調しておきます。食事管理は治療の一部であって、全部ではありません。処方された薬を自己判断でやめないでください。
嚥下対応の冷凍惣菜の内容を見る
適切な食形態は専門職の判断によります。利用前にご確認ください。
- 管理栄養士監修の製品があります
- 掲載内容は各社公式サイトの公表値です
- 制限の内容は主治医の指示に従ってください